第197話予期せぬ対決

カークが承諾した途端、グレースの顔はぱっと輝いた。「ありがとう、ありがとう。本当にありがとう、カーク!」

その傍らで、ゾーイはうろたえていた。グレースがアージーに助けを求めるために近づくなんて、想像もしていなかったのだ。もしアージーが手を貸すことになれば、自分がこれまで仕込んできたことはすべて無駄になる。

そう思うと、ゾーイはすぐに割り込んだ。「カーク、私にやらせてくれない? 一度試してみたいの」

グレースは、ここまできてもゾーイが引かないのを見て、怒りが込み上げた。「キングさん、こんなときにまだ邪魔をするつもり? 本気で、あなたの腕がアージーのデザイナーと比べられるとでも?」

ゾーイ...

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